過ぎたるは、、、

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今日のニュースの見出しは、「Better labels urged for sports creams(スポーツ用鎮痛薬には(注意喚起のため)ラベルの改善が必要」というものです。

 

17歳の高校生Arielle Newmanさんは、クロスカントリーの優秀な選手でしたが、今年43日亡くなりました。その検死結果が先週出て、彼女はサリチル酸メチルの過剰摂取で死亡したと発表されました。サリチル酸メチルは、筋肉痛を和らげるスポーツクリームに含まれる抗炎症剤の一つで、サロメチール、サロンパスなどにも含まれています。

 

彼女は、米国ではポピュラーなBenGayJohnson & Johnson社)、Icy HotChatterm社)と不明の第3の薬品大量に使用していたそうです。専門家たちは、消炎鎮痛シップ薬の使い過ぎによる事故死のケースは初めてだと口をそろえています。

 

使用上の注意には「してはいけないこと」をいろいろ書いてありますが、ほとんどの人は注意書きをほとんど読まないわけです(自分を含めて)。

 

使用上の注意を守らないと危険になるのは、サリチル酸メチルに限ったことでないのは勿論です。例えば、米国で最も使用されている頭痛薬のタイレノールの主成分アセトミノフェンは、規定の10倍以上の5g以上の服用で何らかの肝障害を来たし、15g以上では劇症肝炎を起こすとされています。

 

何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

Newman

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肝臓ガンに効く薬!

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今日のニュースの見出しは、「Study: Liver cancer breakthrough found(研究:肝臓ガンに飛躍的な打開策が見つかる)」というものです。薬の宣伝をするつもりはないのですが、この記事(シカゴAP電)によると、腎臓ガンの薬品として販売されているNexavar(ブランド名)が肝臓ガンでも良い成績を上げたそうです(月曜日に「米国臨床腫瘍学会の年次総会」で発表)。

 

研究は20053月に開始され、この2月に終了しました。602人の進行した肝臓ガンの患者に「sorafenib」という薬とダミー薬が与えられました。結果、sorafenibの患者は平均10.7ヶ月の生存に対しダミーは8ヶ月の生存でした。そんなわずかな違いと言ってはいけないそうです。なにしろ肝臓ガンと宣告されると、余命は約1年という場合が多いという恐ろしいガンだからです。

 

専門家たちも口をそろえて「驚くほどの良い結果である」(Dr. Josep Liovet)と言っています。米国では年間19,000人が肝臓ガンと診断され、化学療法が余り効かず、手術するには発見が遅いことが多いのです。それでも米国はましで、B型肝炎ワクチンが普及していますが、中国などワクチンが普及していない国では患者発生率がずっと高いそうです。

 

sorafenib」はガンを治すのではなく、ガンに血液を送らなくさせて兵糧攻めにする薬です。従って、ガンがなくなるわけではなくそれ以上進行しないということです。この記事には、sorafenibのおかげでガンが見つかってから9ヶ月になるThrockmortonさん(73歳)の例が記述されています。医者に身辺整理を進められると同時にsorafenibも与えられたThrockmortonさんは現在でも生存しているだけではなく、週に63キロのウォーキングもするほど元気だということです。

 

 

 

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肺に穴を開ける?

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今日のニュースの見出しは、「Research to ease breath-robbing disease(呼吸疾患を緩和する研究)」とちょっと固い感じです(ワシントンAP)が、「肺に穴を開ける緩和法(治療とまでは呼べない)」と刺激的なリード文が付いています。

 

肺に悪い空気が溜まってしまう病気で呼吸困難となる患者が多数、この方法を「肺に穴を開ける」という方法を進んで試しているというのです。つまり、深呼吸ができないほど膨らんだ肺に漏れを意図的に作る、しかも、開胸手術なしで行なうという考え方です。

 

これは「airway bypass」と呼ばれる方法で、まだまだ試験的な段階ですが、効果は認められているそうです。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、以前は肺気腫及び慢性気管支炎と呼ばれた病気ですが、人々はそれと気付かないことが多く、単に体調不良とか年のせいにするそうです。

 

健康な肺は風船のように膨らんだり縮んだりして、酸素を吸収し、二酸化炭素を排出します。気管支は逆さにした樹木のように枝分かれして、先へ行くほど細くなります。これらの気管支の間には、弾力性のある袋があって、空気を含んで膨れ、排出して縮む動作を繰り返します。

 

COPDはこの弾力性を破壊するわけです。弾力性を失った袋には悪い空気が溜まって、出て行かなくなります。患者は深呼吸ができなくなります。そこで、悪くなった袋部分を切り取る手術が行なわれることになりますが、どこを切り取るべきかを見つけるのが難しく、しかも患者はその手術に耐えられないことが多いということです。

 

ここで「airway bypass」が登場し、小さい針を気管支に入れて、詰まった部分に穴を開け、悪い空気を外へ出すのです(針には血管を避けるようにセンサーが付く)。パイロット試験では28人の患者が治療を受け(米国外)、呼吸が楽になった例が報告されているそうです。従って、米国でもBroncus Technologies社が中心となり、治験を行なうことになりました。目標は、信仰したCOPDの患者400名(対象試験群は別)です。

 

COPDを早期に見つけることに越したことはないことは、言うまでもないことです。簡単な呼吸試験で確かめられるそうです。見つかれば、吸入式の薬と、リハビリで肺の性能を改善できるのですから。

Lung

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自殺幇助の医師が刑期を終えて釈放される

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松岡利勝農水大臣が自殺したようです。覚悟の自殺なら仕方のないことでしょうが、身体極まっての自殺としたら賛成できません。

 

そんなニュースが流れる中、今日のニュースは「Kevorkian release nears after 8 years」というものです。写真のにこやかさと隣の装置の異様さにはびっくりですが、この医師が8年間の刑務所生活を終えて、61日保釈されるといものです。Kevorkian医師は、1998年自殺幇助(殺人)で逮捕され、有罪となり服役していました(刑期は1025年)。

 

Kevorkian医師は自分で致死薬を自分に投与できる装置を開発し、これを100人以上に使用させました。最終的には、ある人に自分で致死薬を処方して、その人の同意のもとビデオ撮影までしてTV局に流した事件が、殺人罪に問われました。

 

世界で安楽死を認めている主要国は、オランダです。米国ではオレゴン州だけが安楽死を認めています。オレゴン州では安楽死が1997年に合法化されましたが、それ以後、292人が医師に命を絶つ薬剤の投与を求めました。年平均30人ちょっと。昨年は46人がそうすることを求め、そのほとんどがガン患者でした。平均年齢74歳。

 

自殺幇助の方に焦点が当てられがちですが、オレゴン州の法律は、終末医療への関心を高めるうえで効果が大きかったそうです。Kevorkian医師はちょっとユニークすぎたのですが(言動を含めて)、終末医療は老齢化が進むうえでもっと注意を払うべき課題であることは間違いありません。

Kevorkian

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糖尿病とTV視聴時間

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今日のニュースは、余り意外性はありません。「TV linked with poor diabetes control(テレビは糖尿病を抑えるのに良くない)」という研究結果がでた、というものです。ノルウェーの研究が「糖尿病の治療」という雑誌の6月号に掲載され、その内容が「1型の糖尿病の子供は一日に2時間までしかTVを見るべきではない」という小児科の常識を裏付けるものとなっています。

 

1型糖尿病は、全糖尿病の10%くらいですが、かつては若年性糖尿病と呼ばれ、子供に多く見られます。1型は肥満とは関係しておらず、ヒ臓がインスリンを作ることができない病気です。インスリンは血糖値を正常に保つのに必要です。1型の患者には薬が効かないので、インスリンを毎日摂取(注射)しなければなりません。

 

間食と過食が血糖値を上げる可能性が高い一方、身体的活動は血糖値を下げます。テレビを見ると間食するのは普通に見られます。

 

研究は平均年齢13才の子供538人を対象に行なわれました。ノルウェーでは、約25,000人が1型糖尿病で、米国は300万人、日本は70万人と言われています。子供達がTVを見る時間と血糖値の関連が調べられ、時間が増えるごとに血糖値が上がり、最高値は一日4時間以上見る子供で測定されました。

 

シカゴで糖尿病の子供達のためのバスケットボール・キャンプを立ち上げたMonica Joyceさんによると「研究結果は全く意外ではありません。キャンプに参加する子供達には、活発にすれば血糖値を制御できると教えているからです」。

 

研究結果が正しいならば、TVを消すことは、低コストの糖尿病治療法になるという訳です。

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遺伝子治療、盲目ねずみに使用

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今日のニュースは「Gene therapy used to cure mice blindness(遺伝子治療が盲目ねずみの治療に使用された)」というものです(火曜日に公表された論文から)。

 

これがどうしてニュースかというと、視覚にとって重要な錐体細胞をターゲットにした最初の遺伝子治療だからだそうです。フロリダ大学とメーン州のJackson研究所のチームは、錐体細胞をターゲットに無害とウイルスを、視覚異常を持つねずみに2ヶ月投与しました。その結果、21匹中19匹において効果が見られ、そのうち17匹は普通のねずみ並みの網膜反応を示したそうです。

 

つまり、錐体細胞をターゲットに治療ができることになると、いろいろな目の病気(例えば、加齢による黄斑部劣化、糖尿病による網膜症など)に応用ができる道が開かれるからです。昨日に続いて遺伝子治療の進歩の速さを知らせるニュースでした。

 

注:ウィキペディアによると、錐体細胞[すいたいさいぼう: cone cell]とは、視細胞の一種。名前はその形態から。網膜の中心部である黄斑に密に分布する。 錐細胞、円錐細胞などともいう。(波長)に対し敏感に反応するが、光量(波幅)に対し鈍感である。暗闇の中では錐体細胞の活動が鈍くなり桿体細胞に依存した視覚になるため、色がわからなくなる。

 

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てんかんを手術で治す!

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昨日は聞いたこともなかった難病、先天性ビリルビン代謝異常症(クリグラー・ナジャール症候群)のことでしたが、今日は、難病は難病でも「てんかん」についての記事です(ワシントンAP)。脳外科の進歩は非常に目覚しい。

 

てんかんの治療に手術がという手段が確実に増えているそうです。てんかんと手術とくれば「ロボトミー」を連想するのは時代遅れですね。てんかん患者は米国で約300万人と言われています。薬で発作を抑えるのですが、薬が効かない場合、最後の手段は手術でした。「でした」と言うのは、現在ではてんかん治療に手術も有効で、成功例も増えているからです。てんかん手術の先端的センター(複数)での手術例のうち80 が発作から解放され、ほとんど合併症がないということです。

 

1990年代は1,500例ぐらいでしが、現在は35000/年の手術が行なわれています(てんかんセンターの全国協会を率いるミネソタ大学のRober Gumnit医師)。一方、10万から15万人が手術をすべき患者と考えられています。こうした人々は、薬を服用しているにも関らず、年に25回の発作を起こしてしまいます。

 

25回くらいと思ってはいけません。発作のために、車の運転はできないし、職業も限られてしまうのです。

 

手術は若いときの方が良いとされ、3歳未満の子供の手術例もあります。今月号の「小児科学」にはクリーブランドクリニックの研究例が掲載されています。2歳半のAlex君は、結節硬化症(てんかんを発症する)と診断されました。4種類の医薬品は効果がなく、一日数回の発作に見舞われました。そこで、手術が決断されたのですが、まず、Alex君の脳に電極を埋め込み、どこがてんかんの発火点かを探る脳マップを1週間掛けて作成し、その後発火点を削除する手術を行いました。

 

今のところ発作はなくなり、活発な性格が戻ってきつつあるとご両親は喜んでいます。

 

高齢の手術例は、47歳のJanetさんです。医師団は彼女に切除は左半身の麻痺につながる危険性があることを警告しましたが、Janetさんは手術を選択したのです。手術後やはり左足を動かすのに1ヶ月が必要でした。3ヶ月後、Janetさんは歩くのに杖を必要としていますが、発作がなくなって喜んでいます。「以前は毎日発作が来ると思って暮らしていました(一日の最高回数120回)。今は、来ないと分かって暮らしています」と言っています。

 

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青い照明による難病治療

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今日の記事の表題は、「Blue light aids ill Mennonite children(青い照明が病気のメノナイトの子供を助ける」というもの。この長い記事の冒頭はまるで、医学ミステリ小説家Robin CookCrisisComaなどのベストセラー作家)の本のようです。

 

青い照明は、先天性ビリルビン代謝異常症(クリグラー・ナジャール症候群)の治療に使用されています。この記事によると、この難病は全世界で110症例、内米国で35が識別されているそうです。

 

赤血球の老廃物(ビリルビン)は通常肝臓で酵素により分解されますが、この病気ではビリルビン(毒性が強い)を分解する酵素がない。その場合ビリルビンは青い光線の波長を使って分解するしかなく、写真のような状態で治療を受けなければならないのだそうです。

 

ビリルビンを放置すると脳に沈着し、障害を起こし、死亡することも多いそうです。特徴は黄だんで皮膚の色が黄色になります。原因は、遺伝子異常で、治療法は今のところ肝臓移植を待つしかないのです(成功するとは限らない)。

 

希望は、遺伝子治療の進展速度でしょうか。

Bluelight

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MRIによる脳研究

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昨日のエントリはDyslexia(ディスレクシア)についてでしたが、人の脳の機能はまだよくわかってはいません。今日は、その脳の研究についてのニュースです。本日、米国国立衛生研究所の一つのプロジェクトの成果が発表されました。

 

500人のスーパー健康な被験者の脳を定期的にMRI(磁気共鳴映像法)で調べて、脳の発達を知ろうというものです。この500人はスーパー健康な家族から選ばれて被験者となりました。年齢は新生児からティーンエージの子供達です。しかし、MRIを新生児や小さな子供に適用するのは、ちょっと難しい。彼らは動きますから、映像も影響を受けるわけです。

 

彼らは、MRIの他に一連の試験、IQテスト、言語能力テスト、記憶力テストなども受けました。分析結果は、これらを詳細に検討した後で出される予定なので、ここでは画期的な研究成果は公表されていません。ただ、こうした研究は世界で初めてということでは画期的なようです。

 

既存の研究結果と同様に、このプロジェクトも明らかにしましたが、人の脳は6歳から10歳までに急速に発達し、そこからは平坦になるそうです。衝動を制御する部分や倫理的な判断をする部分は20歳の前半で成熟するそうですから、大学生を出るまでは子供なのでしょうか。

 

12歳までに学習するための基礎部分は形成されるということ以外では、女の子達の方が、若干言語能力の発達が早く、男の子達は思春期までに追いつくそうです。また、数学への適性は性差がないようです。

 

MRIの映像と試験結果を合わせて分析することにより、昨日のディスレクシア、ハイパーディスクレシア、自閉症などの脳の発達に関連する問題の秘密が徐々に解き明かされることになるでしょう。

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ディスレクシア(失読症)

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Dyslexia(ディスレクシア)とは、失読症、難読症、識字障害、読字障害などと呼ばれる、発達障害の一種です。米国のベテラン俳優Henry Winklerは、ディスレクシアであると知られていますが、子供のころそれが原因でつらい思いをしたことから、そうした子供達を助けようと11冊目の本(Hank Zipzerという少年が主人公)を今月リリースしました。

 

ディスレクシアは不思議な症状です。知的能力及び一般的な学習能力の脳内プロセスに特に異常が無いにも拘らず、書かれた文字を読むことが出来ない、読めてもその意味がわからない(文字と意味両方ともそれぞれ単独には理解できていることに注意)、などの症状が起きるそうです。

 

脳の作りは非常にアバウトだそうで、その極端なデザインの一つなのでしょう。逆に、ディスグラフィアと呼ばれる症状は、意図した言葉を正確に文字に表すことができない(書字表出障害)なるものもあるそうです。さらに、ハイパーレクシアは、読み書きの能力が一般の子供より突出しており、低年齢で文字や数字や記号を覚えるそうです。これも、発達障害の一種だそうです。

 

ディスクレシアの有名人は、トム・クルーズ、シェール、アインシュタイン、ウォルト・ディズニー、マジック・ジョンソンなどがいるそうです。実に米国人の15%が何らかのディスレクシアを抱えていると言われ、表音文字(カナ)を使う日本人は単に表面化していないだけの場合もあるそうです。凡人で一安心というところですか。

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