てんかんを手術で治す!
Aha度:1.0
昨日は聞いたこともなかった難病、先天性ビリルビン代謝異常症(クリグラー・ナジャール症候群)のことでしたが、今日は、難病は難病でも「てんかん」についての記事です(ワシントンAP)。脳外科の進歩は非常に目覚しい。
てんかんの治療に手術がという手段が確実に増えているそうです。てんかんと手術とくれば「ロボトミー」を連想するのは時代遅れですね。てんかん患者は米国で約300万人と言われています。薬で発作を抑えるのですが、薬が効かない場合、最後の手段は手術でした。「でした」と言うのは、現在ではてんかん治療に手術も有効で、成功例も増えているからです。てんかん手術の先端的センター(複数)での手術例のうち80% が発作から解放され、ほとんど合併症がないということです。
1990年代は1,500例ぐらいでしが、現在は3~5000/年の手術が行なわれています(てんかんセンターの全国協会を率いるミネソタ大学のRober Gumnit医師)。一方、10万から15万人が手術をすべき患者と考えられています。こうした人々は、薬を服用しているにも関らず、年に2~5回の発作を起こしてしまいます。
2~5回くらいと思ってはいけません。発作のために、車の運転はできないし、職業も限られてしまうのです。
手術は若いときの方が良いとされ、3歳未満の子供の手術例もあります。今月号の「小児科学」にはクリーブランドクリニックの研究例が掲載されています。2歳半のAlex君は、結節硬化症(てんかんを発症する)と診断されました。4種類の医薬品は効果がなく、一日数回の発作に見舞われました。そこで、手術が決断されたのですが、まず、Alex君の脳に電極を埋め込み、どこがてんかんの発火点かを探る脳マップを1週間掛けて作成し、その後発火点を削除する手術を行いました。
今のところ発作はなくなり、活発な性格が戻ってきつつあるとご両親は喜んでいます。
高齢の手術例は、47歳のJanetさんです。医師団は彼女に切除は左半身の麻痺につながる危険性があることを警告しましたが、Janetさんは手術を選択したのです。手術後やはり左足を動かすのに1ヶ月が必要でした。3ヶ月後、Janetさんは歩くのに杖を必要としていますが、発作がなくなって喜んでいます。「以前は毎日発作が来ると思って暮らしていました(一日の最高回数120回)。今は、来ないと分かって暮らしています」と言っています。
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