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肺に穴を開ける?

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今日のニュースの見出しは、「Research to ease breath-robbing disease(呼吸疾患を緩和する研究)」とちょっと固い感じです(ワシントンAP)が、「肺に穴を開ける緩和法(治療とまでは呼べない)」と刺激的なリード文が付いています。

 

肺に悪い空気が溜まってしまう病気で呼吸困難となる患者が多数、この方法を「肺に穴を開ける」という方法を進んで試しているというのです。つまり、深呼吸ができないほど膨らんだ肺に漏れを意図的に作る、しかも、開胸手術なしで行なうという考え方です。

 

これは「airway bypass」と呼ばれる方法で、まだまだ試験的な段階ですが、効果は認められているそうです。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、以前は肺気腫及び慢性気管支炎と呼ばれた病気ですが、人々はそれと気付かないことが多く、単に体調不良とか年のせいにするそうです。

 

健康な肺は風船のように膨らんだり縮んだりして、酸素を吸収し、二酸化炭素を排出します。気管支は逆さにした樹木のように枝分かれして、先へ行くほど細くなります。これらの気管支の間には、弾力性のある袋があって、空気を含んで膨れ、排出して縮む動作を繰り返します。

 

COPDはこの弾力性を破壊するわけです。弾力性を失った袋には悪い空気が溜まって、出て行かなくなります。患者は深呼吸ができなくなります。そこで、悪くなった袋部分を切り取る手術が行なわれることになりますが、どこを切り取るべきかを見つけるのが難しく、しかも患者はその手術に耐えられないことが多いということです。

 

ここで「airway bypass」が登場し、小さい針を気管支に入れて、詰まった部分に穴を開け、悪い空気を外へ出すのです(針には血管を避けるようにセンサーが付く)。パイロット試験では28人の患者が治療を受け(米国外)、呼吸が楽になった例が報告されているそうです。従って、米国でもBroncus Technologies社が中心となり、治験を行なうことになりました。目標は、信仰したCOPDの患者400名(対象試験群は別)です。

 

COPDを早期に見つけることに越したことはないことは、言うまでもないことです。簡単な呼吸試験で確かめられるそうです。見つかれば、吸入式の薬と、リハビリで肺の性能を改善できるのですから。

Lung

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自殺幇助の医師が刑期を終えて釈放される

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松岡利勝農水大臣が自殺したようです。覚悟の自殺なら仕方のないことでしょうが、身体極まっての自殺としたら賛成できません。

 

そんなニュースが流れる中、今日のニュースは「Kevorkian release nears after 8 years」というものです。写真のにこやかさと隣の装置の異様さにはびっくりですが、この医師が8年間の刑務所生活を終えて、61日保釈されるといものです。Kevorkian医師は、1998年自殺幇助(殺人)で逮捕され、有罪となり服役していました(刑期は1025年)。

 

Kevorkian医師は自分で致死薬を自分に投与できる装置を開発し、これを100人以上に使用させました。最終的には、ある人に自分で致死薬を処方して、その人の同意のもとビデオ撮影までしてTV局に流した事件が、殺人罪に問われました。

 

世界で安楽死を認めている主要国は、オランダです。米国ではオレゴン州だけが安楽死を認めています。オレゴン州では安楽死が1997年に合法化されましたが、それ以後、292人が医師に命を絶つ薬剤の投与を求めました。年平均30人ちょっと。昨年は46人がそうすることを求め、そのほとんどがガン患者でした。平均年齢74歳。

 

自殺幇助の方に焦点が当てられがちですが、オレゴン州の法律は、終末医療への関心を高めるうえで効果が大きかったそうです。Kevorkian医師はちょっとユニークすぎたのですが(言動を含めて)、終末医療は老齢化が進むうえでもっと注意を払うべき課題であることは間違いありません。

Kevorkian

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糖尿病とTV視聴時間

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今日のニュースは、余り意外性はありません。「TV linked with poor diabetes control(テレビは糖尿病を抑えるのに良くない)」という研究結果がでた、というものです。ノルウェーの研究が「糖尿病の治療」という雑誌の6月号に掲載され、その内容が「1型の糖尿病の子供は一日に2時間までしかTVを見るべきではない」という小児科の常識を裏付けるものとなっています。

 

1型糖尿病は、全糖尿病の10%くらいですが、かつては若年性糖尿病と呼ばれ、子供に多く見られます。1型は肥満とは関係しておらず、ヒ臓がインスリンを作ることができない病気です。インスリンは血糖値を正常に保つのに必要です。1型の患者には薬が効かないので、インスリンを毎日摂取(注射)しなければなりません。

 

間食と過食が血糖値を上げる可能性が高い一方、身体的活動は血糖値を下げます。テレビを見ると間食するのは普通に見られます。

 

研究は平均年齢13才の子供538人を対象に行なわれました。ノルウェーでは、約25,000人が1型糖尿病で、米国は300万人、日本は70万人と言われています。子供達がTVを見る時間と血糖値の関連が調べられ、時間が増えるごとに血糖値が上がり、最高値は一日4時間以上見る子供で測定されました。

 

シカゴで糖尿病の子供達のためのバスケットボール・キャンプを立ち上げたMonica Joyceさんによると「研究結果は全く意外ではありません。キャンプに参加する子供達には、活発にすれば血糖値を制御できると教えているからです」。

 

研究結果が正しいならば、TVを消すことは、低コストの糖尿病治療法になるという訳です。

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きのこ講座

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今日はニュースではなく、公民館のきのこ講座から。

薬学に興味はあるが基礎が全くないので、機会があれば学びたいと思っていたところ、公民館が募集していたので早速申し込んでみました。

 

平日の午前だというのに多数の出席者。日本人は勉強好き?余裕ある?結構、食い意地がはっているのかなとも。本日は教室での講義、フィールドワークは次回から。きのこの分類とか、毒キノコの見分け方とか基礎を学びました。

 

先生は地元のきのこのガイドブックを出しているほどの人なので、話によどみがなく良かったです。先生が強調していたのは「菌類」ということ。何度もこの言葉が出てきました。当たり前か。菌と言えば細菌を連想してちょいヤバですが、確かにそっち関係もあるとのこと。

 

マジックマッシュルームとかサイケデリックマッシュルームとか、麻薬及び向精神薬取締法で規制されているものもあるとか。1990年代には合法ドラッグだったそうです。2002年に非合法化されましたが、普通に自生しているものが多く、簡単に観察できるそうです。薬にならないのでしょうか。古代メキシコではシャーマンがご神託を得るために食べるものとされ、アステカ族は「テオナナカトル」と呼んで神聖視したそうです。

 

フィールドワークでは、蜂にご用心だそうです。白い帽子が良いのは、蜂は黒いものを狙うから。マツタケとまではいかないでしょうが、何かを発見したいものです。

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遺伝子治療、盲目ねずみに使用

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今日のニュースは「Gene therapy used to cure mice blindness(遺伝子治療が盲目ねずみの治療に使用された)」というものです(火曜日に公表された論文から)。

 

これがどうしてニュースかというと、視覚にとって重要な錐体細胞をターゲットにした最初の遺伝子治療だからだそうです。フロリダ大学とメーン州のJackson研究所のチームは、錐体細胞をターゲットに無害とウイルスを、視覚異常を持つねずみに2ヶ月投与しました。その結果、21匹中19匹において効果が見られ、そのうち17匹は普通のねずみ並みの網膜反応を示したそうです。

 

つまり、錐体細胞をターゲットに治療ができることになると、いろいろな目の病気(例えば、加齢による黄斑部劣化、糖尿病による網膜症など)に応用ができる道が開かれるからです。昨日に続いて遺伝子治療の進歩の速さを知らせるニュースでした。

 

注:ウィキペディアによると、錐体細胞[すいたいさいぼう: cone cell]とは、視細胞の一種。名前はその形態から。網膜の中心部である黄斑に密に分布する。 錐細胞、円錐細胞などともいう。(波長)に対し敏感に反応するが、光量(波幅)に対し鈍感である。暗闇の中では錐体細胞の活動が鈍くなり桿体細胞に依存した視覚になるため、色がわからなくなる。

 

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てんかんを手術で治す!

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昨日は聞いたこともなかった難病、先天性ビリルビン代謝異常症(クリグラー・ナジャール症候群)のことでしたが、今日は、難病は難病でも「てんかん」についての記事です(ワシントンAP)。脳外科の進歩は非常に目覚しい。

 

てんかんの治療に手術がという手段が確実に増えているそうです。てんかんと手術とくれば「ロボトミー」を連想するのは時代遅れですね。てんかん患者は米国で約300万人と言われています。薬で発作を抑えるのですが、薬が効かない場合、最後の手段は手術でした。「でした」と言うのは、現在ではてんかん治療に手術も有効で、成功例も増えているからです。てんかん手術の先端的センター(複数)での手術例のうち80 が発作から解放され、ほとんど合併症がないということです。

 

1990年代は1,500例ぐらいでしが、現在は35000/年の手術が行なわれています(てんかんセンターの全国協会を率いるミネソタ大学のRober Gumnit医師)。一方、10万から15万人が手術をすべき患者と考えられています。こうした人々は、薬を服用しているにも関らず、年に25回の発作を起こしてしまいます。

 

25回くらいと思ってはいけません。発作のために、車の運転はできないし、職業も限られてしまうのです。

 

手術は若いときの方が良いとされ、3歳未満の子供の手術例もあります。今月号の「小児科学」にはクリーブランドクリニックの研究例が掲載されています。2歳半のAlex君は、結節硬化症(てんかんを発症する)と診断されました。4種類の医薬品は効果がなく、一日数回の発作に見舞われました。そこで、手術が決断されたのですが、まず、Alex君の脳に電極を埋め込み、どこがてんかんの発火点かを探る脳マップを1週間掛けて作成し、その後発火点を削除する手術を行いました。

 

今のところ発作はなくなり、活発な性格が戻ってきつつあるとご両親は喜んでいます。

 

高齢の手術例は、47歳のJanetさんです。医師団は彼女に切除は左半身の麻痺につながる危険性があることを警告しましたが、Janetさんは手術を選択したのです。手術後やはり左足を動かすのに1ヶ月が必要でした。3ヶ月後、Janetさんは歩くのに杖を必要としていますが、発作がなくなって喜んでいます。「以前は毎日発作が来ると思って暮らしていました(一日の最高回数120回)。今は、来ないと分かって暮らしています」と言っています。

 

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青い照明による難病治療

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今日の記事の表題は、「Blue light aids ill Mennonite children(青い照明が病気のメノナイトの子供を助ける」というもの。この長い記事の冒頭はまるで、医学ミステリ小説家Robin CookCrisisComaなどのベストセラー作家)の本のようです。

 

青い照明は、先天性ビリルビン代謝異常症(クリグラー・ナジャール症候群)の治療に使用されています。この記事によると、この難病は全世界で110症例、内米国で35が識別されているそうです。

 

赤血球の老廃物(ビリルビン)は通常肝臓で酵素により分解されますが、この病気ではビリルビン(毒性が強い)を分解する酵素がない。その場合ビリルビンは青い光線の波長を使って分解するしかなく、写真のような状態で治療を受けなければならないのだそうです。

 

ビリルビンを放置すると脳に沈着し、障害を起こし、死亡することも多いそうです。特徴は黄だんで皮膚の色が黄色になります。原因は、遺伝子異常で、治療法は今のところ肝臓移植を待つしかないのです(成功するとは限らない)。

 

希望は、遺伝子治療の進展速度でしょうか。

Bluelight

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MRIによる脳研究

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昨日のエントリはDyslexia(ディスレクシア)についてでしたが、人の脳の機能はまだよくわかってはいません。今日は、その脳の研究についてのニュースです。本日、米国国立衛生研究所の一つのプロジェクトの成果が発表されました。

 

500人のスーパー健康な被験者の脳を定期的にMRI(磁気共鳴映像法)で調べて、脳の発達を知ろうというものです。この500人はスーパー健康な家族から選ばれて被験者となりました。年齢は新生児からティーンエージの子供達です。しかし、MRIを新生児や小さな子供に適用するのは、ちょっと難しい。彼らは動きますから、映像も影響を受けるわけです。

 

彼らは、MRIの他に一連の試験、IQテスト、言語能力テスト、記憶力テストなども受けました。分析結果は、これらを詳細に検討した後で出される予定なので、ここでは画期的な研究成果は公表されていません。ただ、こうした研究は世界で初めてということでは画期的なようです。

 

既存の研究結果と同様に、このプロジェクトも明らかにしましたが、人の脳は6歳から10歳までに急速に発達し、そこからは平坦になるそうです。衝動を制御する部分や倫理的な判断をする部分は20歳の前半で成熟するそうですから、大学生を出るまでは子供なのでしょうか。

 

12歳までに学習するための基礎部分は形成されるということ以外では、女の子達の方が、若干言語能力の発達が早く、男の子達は思春期までに追いつくそうです。また、数学への適性は性差がないようです。

 

MRIの映像と試験結果を合わせて分析することにより、昨日のディスレクシア、ハイパーディスクレシア、自閉症などの脳の発達に関連する問題の秘密が徐々に解き明かされることになるでしょう。

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ディスレクシア(失読症)

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Dyslexia(ディスレクシア)とは、失読症、難読症、識字障害、読字障害などと呼ばれる、発達障害の一種です。米国のベテラン俳優Henry Winklerは、ディスレクシアであると知られていますが、子供のころそれが原因でつらい思いをしたことから、そうした子供達を助けようと11冊目の本(Hank Zipzerという少年が主人公)を今月リリースしました。

 

ディスレクシアは不思議な症状です。知的能力及び一般的な学習能力の脳内プロセスに特に異常が無いにも拘らず、書かれた文字を読むことが出来ない、読めてもその意味がわからない(文字と意味両方ともそれぞれ単独には理解できていることに注意)、などの症状が起きるそうです。

 

脳の作りは非常にアバウトだそうで、その極端なデザインの一つなのでしょう。逆に、ディスグラフィアと呼ばれる症状は、意図した言葉を正確に文字に表すことができない(書字表出障害)なるものもあるそうです。さらに、ハイパーレクシアは、読み書きの能力が一般の子供より突出しており、低年齢で文字や数字や記号を覚えるそうです。これも、発達障害の一種だそうです。

 

ディスクレシアの有名人は、トム・クルーズ、シェール、アインシュタイン、ウォルト・ディズニー、マジック・ジョンソンなどがいるそうです。実に米国人の15%が何らかのディスレクシアを抱えていると言われ、表音文字(カナ)を使う日本人は単に表面化していないだけの場合もあるそうです。凡人で一安心というところですか。

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働くことを一番いやがるのは、フランス人ですって!

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昨日のエントリは「高血圧の国際比較」でしたが、本日は労働意欲の国際比較のレポートについてです。

 

このような統計に意味があるのかどうかはさておいて、FDSという調査会社が月曜日に公表した「What Workers Want, A Worldwide Study of Attitudes to Work and Work-Life Balance(労働者が望むもの、仕事と生活のバランスの世界的な意識調査)」の内容は、AFP電(ロンドン)によると次の通りです。

 

調査対象は23カ国、14,000人の働く人。一番働くのが嫌いなのは、何と、というかやっぱりというかフランス人。で、World’s Biggest Whiners!という地図が示されている訳です。では一番喜んで働くのは、アイルランド人だそうです。これに続くのがオランダとかタイ。23カ国のデータが出ていないので文章だけからの判断しかできませんが、気になる我が日本は、最もMoralが低いがそれほど不平を言わないと表現されています。Moralはやる気でしょうが、それがないのに不平を言わないとは、面従腹背ですか。余り当っていないような。しかも、Moralの低い方の2位がドイツとくれば、ますます、イメージから遠ざかることになります。

 

Whinersの上位に英国、米国が来ていて、こちらはフランス人と違って、恐らくやる気はあるけど自分に合った仕事がないという嘆き(whine)なのでしょう。

 

「フランスがトップだった。ニコラ サルコジ氏が大統領となり、経済はますます英米化すことになると、フランスの労働者のwhineはより一層強まることになりそう」だそうです。

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世界高血圧デー

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明後日の木曜日(517日)は「世界高血圧デー」だそうです。そこで、本日は「Blood pressure rising around the globe(血圧は地球全体で上がっている)」という記事(ワシントン、AP)から。

 

高血圧は「ちょっと流行遅れって感じで、はやらないけど」と、木曜日にワシントンで公表される報告書の共著者であるJ. Ostergren医師(スウェーデンのKarolinska大学)は、関心のなさを嘆いています。鳥インフルエンザだと大騒ぎをするマスコミも高血圧は食傷気味なのでしょう。

 

そこで簡単にまとめますと、高血圧の人は世界で10億人。2025年までには156千万人に増える。国別では成人の高血圧の割合で見て、米国3人に1人、中国、ガーナ、南アフリカ4人に1人、日本は約3000万人が高血圧と言われていますから、成人の3人に1人くらいでしょうか。成績が悪いのが欧州諸国です。英国、スウェーデン、イタリアが38%、スペイン45%、ドイツ55%だそうです。メキシコ、パラグアイ、ベネズエラのラテン諸国も40%だそうですが、こうしたラテン諸国では「高血圧を男の恥と考える風潮がある」そうです。いかにも血気盛んなラテン民族らしい?

 

世界高血圧デーに合わせて、「ウデをまくろう、ニッポン」なるキャンペーンが行われます。自分の血圧を見直す良い機会ですね。千葉ロッテのバレンタイ監督の「キャンペーン・メッセージ」は下のURLにあります。

http://www.ketsuatsu.com/special03/about.html

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サイエンス日本語版のメルマガ

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今日は、愛読メルマガのご紹介です。

「それは知っている」という方はパスしてください。

「サイエンス日本語版」というのがメルマガの題名です。

今日はうれしいことに、54日号と511日号がまとめて来ました(Gウィークのため)。

 

Scienceは米国科学振興協会(AAAS)が発行している学術雑誌世界で最も権威がある学術雑誌の一つです。「査読記事が掲載される雑誌であり、週刊で約13万部印刷されている。この他、オンライン版へのアクセスや会費から判断すると、読者数は100万人に近いと思われる」(ウィキペディア)。ネイチャー(英国)と共に双璧となしているということですね。

 

原文で読むのにこしたことはないのですが、忙しいときざっと内容を知りたいと思うことがあります。そのとき、3日まてば日本語版が手に入ります。

 

つまり、Scienceのメルマガが金曜日に受信箱にきます。月曜日の午後には、その日本語版が到着。サイエンス日本事務所(管理・運営:株式会社アスカコーポレーション)の田村房子氏が翻訳を担当しているようです。

 

サイエンスメールマガジンの登録は、下記URLにアクセスしてください。
http://www.sciencemag.jp/mailmagazine/index.html
Science
の英語版は下記URLです。

http://www.sciencemag.org/index.dtl

 

科学も一種の信仰といわれますが、私は熱心な信者の一人ということになります。

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米国製薬が(驚くべき)司法取引!

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今日のニュースは、「OxyContin maker, execs plead guilty」というものです。OxyContinという鎮痛薬のメーカの重役達が司法取引をしたという内容です。

 

初めて聞くことが多くて勉強・勉強です。先ず、OxyContin(オキシコンチン)という薬。これは商品名で、そもそもの薬品名はoxycodone(オキシコドン、オピオイド系鎮痛薬)だそうです。これが効き目はすごいのですが、濫用の危険性が非常に高いの(つまり中毒になる)で使用には細心の注意が必要な薬です。メーカはパディユ社、日本ではあまり知られていないメーカです。

 

徐放性(徐々に効くように作られている)なので、そのまま服用すればそれほど問題はないのでしょうが、これを砕いて即効を求める人々がいるそうです。このオピオイド系鎮痛薬の中毒から脱出するためのプログラムもあるそうですから。

 

では、この薬のメーカはどんな犯罪を起こしたのかというと、1995年に私的な諮問機関(内科医の集団)が「濫用性の危険がある」と警告したにもかかわらず、メーカは拡販のためにこれを隠して販売を続けました。

 

その結果、1996年から2001年の間に、米国におけるオキシコドン関連の死者が5倍にも増えました。この間、オキシコンチンの処方は20倍にも増えています。いかに拡販に努力したかが分かる数字ですね。2002年には、この薬による死者は146名、その他318名の死にも関与したという数字を検察側が明らかにしています。

 

そこで罪を認めて罰金を払うことで訴追を免れるとい司法取引が成立したわけですが、パデュー社のHPにあるニュース・リリースによると「パデュー社は470百万ドル政府に支払い、その他のオキシコンチンに関連した責任問題を解決するために130百万ドル支払うことに合意した」とあります。このほか、130百万ドルの苦情対策にも合意しているので、総額は、730百万ドルとなります。単純に120円を掛けると870億円以上です。「何じゃそれは」という額ですね。

 

薬の使い方もそうですが、司法のやり方も米国式は、私達とは全然違うという驚きでした。

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アクアポリンとは?

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昨日のNHK「ためしてガッテン」で登場したアクアポリン。鼓(つづみ)のような形をした青い色の模型を志の輔さんが持って説明していました。その驚くべき機能は、NHKの番組ホームページに詳しいのですが、一部を引用しますと次の通りです。なぜ、私達は脱水症に容易には掛からないかという問題提起のあと:

 

では、日中の大半が水分不足の状態なのに、なぜ何事もなく生活できているのでしょうか? 実はそこで活躍しているのが、ノーベル賞受賞の最新研究で発見された「アクアポリン」だったのです。

 

「アクアポリン(水の穴、という意味)」が体内の「ある場所」に水の通り道を作ることで、飲んでいる水の量が少なくても、脱水症状にならずに済んでいました。その「ある場所」とは、血液中の水分を濾過して尿を作る腎臓です。

 

細胞はその表面が脂の膜で覆われており、通常は水がほとんど通り抜けられません。しかし、脱水状態になると、アクアポリンが移動してこの膜にはまりこみ、その穴を通じて尿の中からきれいな水だけが取り出されます。

 

非常にわかり易い説明です。ただ、もっと知りたくなるのは、皆に分かるようにと随分はしょった説明になっているからです。

 

ノーベル賞とは、Peter Agre博士のノーベル化学賞(2003年)を指していたのですね。また、アクアポリンがたんぱく質でできているのは容易に想像がつくのですが、なぜ、細胞内で移動する(動力は?)のかということは、さらに調べてみたいところでした。分かったらまたここでお知らせすることにします。

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ワクチン法案に拒否権を行使せず

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今日のニュースは、テキサス州オースチン発のAP電「Perry won’t veto virus vaccinations bill」というもの。

 

テキサス州知事であるRick Perry氏(ブッシュ大統領と同じ共和党)が、ワクチン関連法案に拒否権を発動しないことを見出しに掲げています。

 

Perry氏は、2月に「ヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンを、20089月から12歳以下の女子に投与する」という知事命令を出しました。ところが議会はこれに反対して、知事命令を無効にする法案を提出、ワクチン問題が政治問題化して喧々諤々(けんけんがくがく)の議論がなされたのですが、結局、知事側が折れて拒否権を発動しないことに決定。このため、ワクチンの実施は少なくとも4年間は先送りされることとなりました。

 

知事側は議会を非難して「医療、人の命の問題を政治問題化した」と怒っていますが、一方、民主党議員のD. Bonnen氏は「165千人の11歳のテキサス少女達をメルク社の研究材料にする訳にはいかない」と反論しています。これは、HPVワクチンを市場にだしているのはメルク社だけだからです。

 

以上がニュースの要点ですが、この論争の元となっているHPV(ヒトパピローマウイルス)とは何でしょうか。これは子宮癌を引起すウイルスで以下のHPに詳しい解説があります。

http://www.jfshm.org/library/H150917/chap6.html

 

性生活が複雑化している現実(同時に活発化もしている)に対して、現実主義的に考えるとワクチンは有効なのでしょう。CDC(米国疾病対策予防センター)によると「約半数の人はHPVに感染している」そうです。CDCは少女が「性的にアクティブになる前に免疫を持つべきである」とワクチンを勧めています。子宮癌リスクを減らすためには必要なことなのでしょう。但し、感染即発症ではないのでそれほど心配はいらないのが救いでしょうか。心配な方は上のHPを熟読されたい(アクティブ過ぎるとリスクも増加するようです)。

 

このワクチン法案はテキサスでは通らない見通しですが、すでに20の州では導入済みだそうです。勿論、日本はまだです。

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移植経験のある心臓の移植に成功!

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今日のびっくりニュース(ロスアンゼルス、AP電)は、「Man receives used heart in transplant」です。ユーズドハートって、中古の心臓?

 

カリフォルニア州在住の市役所職員のMike Iwuchukwuさん(45歳)は、珍しい心臓疾患で2002年から移植待ちの状態でした。この3月、移植用心臓が入手できたとの連絡を受けました。その心臓は、既に一回移植された心臓で、提供者は心臓疾患とは別の原因で亡くなり、その心臓が利用できることになったと言うのです。

 

Mikeさんは、昨年から病状が悪化していたので選択の余地はなかったようです。手術は313日、4時間に渡って行なわれ無事終了。今のところ問題はなく、Mikeさんは週一回検査に病院に通っているそうです。

 

普通、一度移植された心臓は、(1)拒絶反応のリスクが高い、(2)心臓の筋肉が弱っている可能性があるので手術に当る医師の注意が一層必要となる、などから行なわれることはほとんどないわけです。

 

Mikeさんの疾患は、心筋緻密化障害と言い、筋肉がスポンジ状になるので待ったなしでした。

 

心臓の側からすると、3回目のお勤めということになります。立派としか言いようがありません。ちなみに、心臓移植は「世界で30年に46千例。最近13年間では、4万人強が移植を受け、そのうち約8割は1年以上生存し、半数が約9年以上生存している」(循環器病情報サービス)そうです。

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予防接種、対処法

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最近のニュースで「はしか(麻しん)」に掛かる人が増えているそうです。しかも、子供だけではなく大人に流行っているそうなのでご用心なのですが、大人にはしかが流行る原因は、(1) 予防接種の普及で、はしかウィルスと出会うことが少なくなり、抗体を持つ人々が減っている。(2) はしかの予防接種の抗力が落ちてしまっている人々多い(多分高齢化で、というのも予防接種の抗力は10年くらいという説明もある)。

 

従って、大人でも予防接種を受ける人が増えているそうです。予防接種と言うと注射ですが、これが子供の場合一騒動となります。そこで今日のニュースは、「予防接種の不安にいかに対処するか」というものです(シカゴ、AP電)

 

予防接種の注射に際して、泣くだけならまだしも、わめき叫ぶ子供、スタッフが押さえつけなければならないほど動転してしまう子供。お医者さんを蹴っ飛ばす子、逃げ出す子など大騒ぎになることが少なくありません。

 

最新の研究(月曜日に公表された「Pediatrics(小児科)」)によると、「親が過度に申し訳なさそうにしたり、大丈夫だよと言い聞かせたりするよりも、注射は当たり前という態度を取るべき。冗談を言ったり、本を読んであげたり、大好きなおもちゃなどで気をそらす手段が良い」(コネチカット州子供医療センターの「鎮痛プログラム」の医師)。

 

2007年の計画によると、米国では6歳以下の子供に推奨しているワクチンは実に10もあるそうです(米国疾病対策センター)。

 

研究によると、「親が親身になり過ぎると、かえって子供は混乱してしまう。子供は、親が状況を制御できないと感じて(自分にとんでもないことが起ころうとしているのに)恐れの感情を抱く」そうです。毅然とした態度が良いことになります。

 

予防接種は「人生の苦難と同じで」必ずあるもの、従って、乗り切ったら、一度抱きしめてあげるだけにして、話題を変えるなどの方法が良いそうです。子供は親の動揺に非常に敏感だからですね。

 

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心臓発作による死亡が激減 

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心臓発作で亡くなる人が劇的に減っているというニュースです。このほど公表された国際的な研究結果によると、約45000人の心臓病患者を対象にした研究(1999年から2005年)によって、病院で死亡した心臓発作の患者、心臓病を悪化させた患者が、対象の6年間でそれぞれ8.4% から4.6%へ、20%から11%へと急減したそうです。

 

この国際共同研究は、欧米諸国の患者を対象にしました(米国、アルゼンチン、豪州、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、ポーランド、スペイン、英国)。

 

研究のリーダであるKeith Fox医学博士(エジンバラ大学、心臓病学の教授)も「予想以上の結果だった」と驚いています。

 

こ の急激な改善の原因は恐らく、欧米における心臓医の主要団体におけるガイドラインが改訂されたのが直接的な原因のようです。即ち、「病院に搬入された後直 ぐに次に挙げるような措置が取られること:アスピリンまたは強力な抗凝血薬、損傷した心臓の酸素ニーズを減らすβブロッカ、コレステロールを下げるスタチ ン、血管をリラックスさせるACE抑制剤、詰まった血管を開放する血管形成術」を、ガイドラインは求めています。

 

1999年と2005年を比較してみると、コレステロール薬投与については37%から85%へ、抗凝血薬については30%から78%へ、血管形成術については16%から53%へと上がっています。

 

早期に適切な治療が行なわれるので、再発率も4.8% から2%まで減少しました。こうした治療方法が好結果をもたらしているのですが、「まだ多くの患者が病院にたどり着くのが遅れるという悲劇が多い」(米国心臓協会、Sidney Smith医師)のも事実だそうです。

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