肺に穴を開ける?
Aha度:1.0
今日のニュースの見出しは、「Research to ease breath-robbing
disease(呼吸疾患を緩和する研究)」とちょっと固い感じです(ワシントンAP)が、「肺に穴を開ける緩和法(治療とまでは呼べない)」と刺激的なリード文が付いています。
肺に悪い空気が溜まってしまう病気で呼吸困難となる患者が多数、この方法を「肺に穴を開ける」という方法を進んで試しているというのです。つまり、深呼吸ができないほど膨らんだ肺に漏れを意図的に作る、しかも、開胸手術なしで行なうという考え方です。
これは「airway bypass」と呼ばれる方法で、まだまだ試験的な段階ですが、効果は認められているそうです。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、以前は肺気腫及び慢性気管支炎と呼ばれた病気ですが、人々はそれと気付かないことが多く、単に体調不良とか年のせいにするそうです。
健康な肺は風船のように膨らんだり縮んだりして、酸素を吸収し、二酸化炭素を排出します。気管支は逆さにした樹木のように枝分かれして、先へ行くほど細くなります。これらの気管支の間には、弾力性のある袋があって、空気を含んで膨れ、排出して縮む動作を繰り返します。
COPDはこの弾力性を破壊するわけです。弾力性を失った袋には悪い空気が溜まって、出て行かなくなります。患者は深呼吸ができなくなります。そこで、悪くなった袋部分を切り取る手術が行なわれることになりますが、どこを切り取るべきかを見つけるのが難しく、しかも患者はその手術に耐えられないことが多いということです。
ここで「airway bypass」が登場し、小さい針を気管支に入れて、詰まった部分に穴を開け、悪い空気を外へ出すのです(針には血管を避けるようにセンサーが付く)。パイロット試験では28人の患者が治療を受け(米国外)、呼吸が楽になった例が報告されているそうです。従って、米国でもBroncus Technologies社が中心となり、治験を行なうことになりました。目標は、信仰したCOPDの患者400名(対象試験群は別)です。
COPDを早期に見つけることに越したことはないことは、言うまでもないことです。簡単な呼吸試験で確かめられるそうです。見つかれば、吸入式の薬と、リハビリで肺の性能を改善できるのですから。
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